木炭デッサンは手を使って描くので、気がつくと手が真っ黒に!ということは良くあります。 小3の女の子は、その手で、顔をこすったのでしょう鼻の横が真っ黒になっていて、可愛くて思わず私はからかうように、
「面白い顔になってるよ!炭がついてるよ!」
と言うと、皆んながどれどれ!と覗き込むと、よっぽど恥ずかしかったのか顔を隠してしまいました。
小3の女の子の繊細な気持ちも考えず、私はからかってしまったーと反省しながら、次は優しく
「鏡みておいで〜。」
と、言いました。すると、
「絶対、皆んな見るからイヤだー。」
と言って、まだ顔をあげてくれませんでした。あー困ったと思っていると、
皆んなも、
「見ないから大丈夫だよ。」
と、口々に言ってくれました。
それでも、「絶対イヤだー」というので、一番クラスのお姉ちゃんが、自分の鼻にも炭を付けて、
「私も鼻が黒いよ」
って、言いました。すると、他の子たちも目の下や頬っぺたに炭を塗りはじめ
「僕も黒いよ。」
「私も黒いよ。」
と言って、皆んなで顔を見合って笑い合いました。
「もー早く、皆んな顔洗いなさーい!」
と、私は言いながらも、
何て機転が利いてユーモアがあって皆んな優しい子たちなんだと思い心がほっこりしたのでした。
何気ない一日の一コマに素敵な瞬間が転がってるのだと思います。
アグリッパ(石膏像)が皆んなの手にかかると、こんなにユニークな絵になりました。2回に分けて、アトリエの展示ケースに発表しますので、是非ご覧下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿